Go Komatsu Architects

増美保育園田町

計画地:埼玉県川越市
用 途:認可保育所
規 模:鉄骨造2階建
竣 工:2015年
写 真:矢野紀行(1-8枚目) 

Masumi Nursery Tamachi

Location : Kawagoe-shi, Saitama-ken, Japan
Usage : Nursery
Completion:2015
Photo : Toshiyuki Yano (1st-8th)

東武東上線、川越市駅近くの線路敷に接して建つ保育園です。敷地は線路敷と踏切のある道路に接しているため、設計に際してはまず電車と踏切の騒音、振動の影響を考慮する必要がありました。
電車の振動と音を避けるため敷地西側に建物を寄せて配置すると、建物の東側に園庭、その向こうに線路という並びになり保育室を園庭に向けて開放的なつくりにすると電車の音を受けるというダブルバインドの状況に陥ります。そこで建物をコの字型に折り曲げ、中央に「潟状」の中庭を引き込みました。中庭と園庭の境界にはコの字の先端を結ぶ腰壁と大きな庇で仕切りを設け、潟状中庭は縁どられた「大きな窓」を持った中間領域としました。この中間領域は子どもたちに守られている安心感と開放感を同時にあたえ、また鉄道のもつ都市的スケールと保育園のスケールをつなぐ役割を果たしています。保育園の運用面でも潟状中庭は朝夕の合同保育時や1階の乳児が外遊びする際に室内から大人の目が届く屋外空間として利用されています。
建物の外壁仕上げは壁、屋根を同じエンジ色の板金材料で包み、一つ屋根の下の大きな家のように感じられるよう意図しました。それぞれの部屋にいても一体感を感じられ、ここでの空間体験が記憶として共有できるようにと考えました。
園庭には四季折々の変化を感じられる花や実のなる樹木を植え、蝶々の来る木、レンギョウのドームなど楽しい仕掛けを設えました。構造計画は鉄骨ブレース構造を採用しています。また低年齢児の部屋には調湿機能のあるデシカント換気と冷温風が直接肌にあたらず穏やかな放射床暖房効果のある床吹き出しの空調を採用しています。

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