Go Komatsu Architects

にこ森保育園

所在地:東京都青梅市
用 途:認可保育園
規 模:木造2階建
竣 工:2020年
事業主:モアスマイルプロジェクト
設 計:(統括、意匠)小松設計 小松豪
    (造園)ノハラ 高橋裕美
    (構造)MOF 江田拓也
    (設備)ZO設計室 伊藤教子、杉山明日美
    (照明)コモレビデザイン 内藤真理子
施 工:(元請)八幡 篠田良章、澤田博隆
    (木造軸組)オノツカ 三田村康司、橋本淳
    (木工事)横山武、西條大樹
    (屋根)西村工業/西村令
    (左官)長田左官工業 長田幸司
    (木建)コヤノ建装 川隅良祐
    (電気)奈賀里電気 中里晃久
    (設備)中村設備工業 中村政美
    (家具)アンプインテリアデザイン 内藤純一郎
    (外構)グランドマム 山村譽、喜多見漸
写 真:中村 絵(1,8枚目小松設計撮影を除く)

Nicomori Nursery

Client : MoreSmileProject Co., Ltd.
Location : Ome,Tokyo
Usage : Nursery
Scale : 2-story wooden
Completion : 2020
Photo : Kai Nakamura

関東山地から平野への地形の変わり目に位置する青梅市内で計画地のある新町地区は区画整理された平坦な住宅地で近年人口が増えている地区です。元々は畑であった敷地の周囲は戸建住宅と駐車場、生産緑地が入り混じる風景が広がっています。

環境を通して行う保育、遠心的な空間構成
当初より保育園の先生方から身近な自然に親しみながら環境を通して学びを深めていく「自然保育」を方針としていることをお聞きし、それに適した園舎の計画が求められました。今回の計画では園舎の位置を決め、余ったところを園庭にするのではなく、先に園庭の位置、形、そこで行われる活動を考えながら、つまり保育室という主たる空間とその外側にある園庭を考えるのではなく、まず屋外の活動があり、その帰る場所として屋内の保育室を設けるという逆の視点を持って計画を進めました。これにより園児たちの玄関やエントランスホールは設けず、登降園を含む出入りは1,2階とも園庭に面している縁側テラスを介して保育室へとアクセスする計画としました。その結果、保育室から園庭への移動が容易になり心理的にも園庭と保育室の近しい関係が生まれました。

3つの園庭と三つ又の切妻屋根
敷地に3つの園庭を切り取り、残った三つ又の形から建築のヴォリュームを形づくりました。屋根は切妻屋根が3つ組み合わさった形状で2階の軒、1階下屋を園庭に向けて大きく張り出し、その下にそれぞれ縁側テラスを設けています。構造は木造在来工法ですが角度が複雑なため接合部にはスチールプレートの製作金物を使用しています。準耐火構造であるため燃えしろ設計の独立柱を除いて構造材は被覆されていますが、軒垂木を現しにして木の質感を感じられるようにしました。

子どもが居場所を選ぶ
にこ森保育園では子どものありのままの個性を認め能動性を尊重することを保育理念とされており、3歳クラスからは(望めばその下の子も)そのほとんどの時間を園内のどこで過ごしてもいい。給食もバイキング形式で食べられる分を自らよそい食べる場所も自由です。屋根のかかった縁側テラスは居心地もよく、遊ぶ、食べる、寛ぐなど自由な子どもの姿がみられます。保育者の目の届く範囲で保育室から直接園庭に出れることは安全管理の面でも効果を発揮しています。

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